NAS(Synology DiskStation DS216j)導入とLightroom設定

 久しぶりの更新となりました。 

 今回は、先日自宅で実行したNAS(Synology DiskStation DS216j)導入の話です。

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 近頃、忙しくてなかなかカメラ持って出かけることができていない…。

 

 私のPC環境は、自宅が下記スペックの自作PC(5年前くらいに組んで、その後は少しずつパーツを変えていっています)、外出時はTransBook3かiPad miniです(ワードでの書面作成等の仕事がある場合はTransbook、そうでない場合はiPad miniを持ち出すという感じです。)。

ケース:Corsair Carbide 88R

マザーボード:ASUS B75M-PLUS

CPU:Intel Core i7 i7-3770K (Ivy Bridge)

メモリ:UMAX Cetus DCDDR3-8GB-1600 *2組 (16GB)

グラフィックボード:ASUS PH-GTX1050TI-4G

SSD①:Samsung 750 EVO MZ-750250B/IT (250GB)〔システムドライブ用〕

SSD②:Intel 330 Series SSDSC2CT120A3K5(120GB)〔Lightroomのカタログ及びキャッシュ用〕

HDD:Western Digital WD10EALX-R(1TB)〔ファイル保存用〕

電源:CORSAIR CX650M CP-9020103-JP

OS:Windows 10 Pro

 

 そして、撮影した写真は、全部上記内蔵HDDに入れた上でLightroomで編集し、これをフリーソフトの「FreeFileSync」で外付HDD(3TB)に同期してバックアップするということをしていました。

 「FreeFileSync」自体は、無料なのにかなり有能なソフトです。

 

 しかし、写真データの量が増えてきたこと、内蔵HDDの寿命が不安になってきていたこともあり、写真のバックアップ体制の見直しを検討していたところ、色々な所で、簡単に設定できてRAIDも組めるNASとして、Synology DiskStation DS216jが薦められていたので、今回これを導入しました。NASデビューです。

 

 初めてのNASなのでセットアップに不安がありましたが、箱を空けて本体を取り出し、購入しておいたHDDをセットしてLANと電源コードを繋いだ上で、同一ネットワーク上にあるPCのブラウザでURLとして「find.synology.com」を指定すると、自動的にネットワーク上のNASを探しだしてくれます。

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 そして、すぐにNASのOS(DiskStation Manager(DSM))のインストールして(10~15分程度)、その後管理アカウントの設定画面に進んで、簡単に使用開始できるようになりました。

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 なお、HDDは、NAS用に設計されているWD Redの評判が良さそうだったので、これを2台揃えたかったのですが、資金面でいきなり2台購入するのは厳しかったので、1台だけ3TBを購入し、もう1台は外付けHDDから取り出した3TBのHDD*1をフォーマットし直して暫定的に使用しています。現状それでも問題は発生していないので、お金に余裕ができてからWD Redに交換する予定です。個人用NASなので、WD Blueでも十分なのかもしれませが。

 

 RAIDの構成は、SynologyではSHR(Synology Hybrid RAID)という独自のものを用意されていますが、なんとなく一般的なRAID1にしました。

 

 一通りセットアップをした後に私が設定した内容の概要は以下のとおりで、専らLightroomとの連携関連の設定をしています。

 

(1) NASのHDDをパソコンのOS(私の場合Windows10)にマウント

 Lightroomは、OSにマウントされたフォルダに保存された写真でなければ動作しないため、NAS上の共有フォルダをパソコンのOSにマウントしました。

 方法は、Synologyがダウンロードセンターで提供している「Synology Assistant」を使用するのが簡単です。

ダウンロードセンター - サポート | Synology Inc.

 

 具体的には、ダウンロードしたSynology Assistantを起動して、検出されたNASについて「マウント」を選択し、共有フォルダ*2ごとにパスワード等を入力してドライブレターを付与すれば終わりです。

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 これで、Windowsの場合は、ネットワークから外付HDDと同じ要領でNASのHDDにアクセスできるようになります。

 

(2) HDDの写真データのNASへの移動

 内蔵HDDに保存していた写真データをNASへ移動させます。

 方法は、色々あるようですが、私は以下の方法にしました。

 ①Lightroomを起動し、カタログの写真を全て選択します。

 ②「ファイル」タブの「カタログとして書き出し」を選択します。

 ③「元画像を書き出し」、「使用可能なプレビューを含める」にチェックを入れて、「カタログを書き出し」します*3。この際、フォルダ名を決めるのですが、これは好みで構いません。

 ④一旦Lightroomを終了させます。そして、NASへのデータの移動を確認した上で、内蔵HDDの方のデータを削除します。

 ⑤再度Lightroomを起動すると、紐付けされていた内蔵HDDのデータが見つからないため、フォルダに「?」マークが付きます。

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 (こんな感じです。)

 そこで、右クリックをして「見つからないフォルダーを検索」を選択して、データ移動先のNASのフォルダを指定*4すると、NASに移動したデータとの紐付けが完了します。

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(3) カタログの管理

 上記(2)の方法でデータを移動させると、カタログ(「~.Ircat」)がNASにも作成されます。

 しかし、Lightroomの仕様で、NAS上のカタログは使用することができません。

 そこで、当該カタログファイルやプレビューはSSDに戻した上で、このカタログを読み込ます*5

 ここまでの作業で、写真データをNASに移動させた上で、今までどおりLightroomを使用できる状態になります。

 

(4) 複数台でのLightroomの使用

 ここからは応用編です。

 私は、ノートPCでもLightroomで写真の編集をしたくなるときがあるのですが、いざこれを使用とすると、Lightroomの仕様上色々と問題が生じました(Lightroom WebギャラリーやLightroom mobileでも一定の編集は可能ですが、細かな編集やVSCO Filmなどのプリセットの適用はできません。)。

 しかし、DS216jでは、以下の設定をすれば、複数台でのLightroomの使用も一応可能になりました*6

 ①ノートPCのOSにもNASのHDDをマウントします(デスクトップと同一のドライブレターを指定します。)。

 ②ノートPCにもカタログの保存フォルダを作成し、デスクトップPCと同一のカタログファイルを保存します。

 ③ノートPCのLightroomを起動し、NASの写真データを読み込んだ上で、カタログは上記②のカタログを指定します。また、スマートプレビューを作成します*7

 ④Synologyが提供する「Cloud Station Drive」を使用し、デスクトップPCとノートPCのカタログを同期します。

 具体的には、

 ・DSMの「パッケージセンター」で「Cloud Station Server」をダウンロードし、これを起動

 ・左側の「設定」タブで、共有フォルダの同期を有効化

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 ・左側の「概要」タブから、PCに「Cloud Station Drive」をインストール*8

 ・「Cloud Station Drive」を起動して、デスクトップPC、ノートPCのカタログファイル保存フォルダとNAS上のカタログファイル保存フォルダとが同期されるように設定(「詳細設定」で、フォルダ中のカタログファイル以外の同期の指定を解除しなければ、プレビューファイルなど膨大な量のデータも同期されてしまうので注意してください。)

 という設定をします。これで、NASを通じてデスクトップPCとノートPCのカタログは同一になります。

 

(5) デスクトップPCの内蔵HDDへのバックアップ

 RAID1で組んでいるので、一方のHDDが壊れても直ちにデータが消えることはありませんが、念のため、デスクトップPCの内蔵HDDにも、同一のデータを置いて、NASと同期させています。

 これも「Cloud Station Drive」を使用すれば簡単にできます。

 

(6) クラウド(Amazon プライム・フォト)へのバックアップ

 私はAmazonのプライム会員なので、写真のデータはAmazon Driveに容量無制限で保存できます(プライム・フォト)。そして、 プライム・フォトが画期的なのは、JPEGだけでなくRAWデータも無制限の対象である点です。

 そのため、NASの写真データを丸々バックアップすることができます。

 そして、Synologyが提供するクラウド連携ツール「Cloud Sync」は、プライム・フォトに対応しています。

 具体的には、

 ・DSMの「パッケージセンター」で「Cloud Sync」をダウンロードし、これを起動

 ・同期するクラウドとして「Amazon Drive」を選択

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 ・指示に従って設定

することで、自動でプライム・フォトにバックアップすることが可能になります

 

 これで、写真のデータは①NASの2台のHDD(RAID1)、②内蔵HDD、③プライム・フォトに保存することができ、かつ、それぞれのデータは自動で同期されることになりました。

 よほどのことがない限りデータ消失の心配はないはずです*9

 

◆おまけ(iTunes)

 写真とは別に音楽データも結構な量が内蔵HDD内に存したので、これもNASに移動させました。

 普段はiTunesで音楽の管理をしているところ、その移行方法はいくつかありますが、私は以下の方法を採りました。

(1) iTunesで管理している音楽データを、親フォルダである「iTunes」フォルダごとそのままNASの共有フォルダ内にコピーします。

(2) Shiftキー(Windowsの場合)を押しながらiTunesを起動します。

 そうすると、「iTunesライブラリを選択」というメッセージが表示されるので、「ライブラリを選択」から、コピーしたNASの共有フォルダ内の「iTunes」フォルダを指定します。

 これで、iTunesが読み込む音楽データの紐付けが内蔵HDDからNASに変わっているはずです。 

*1:BUFFALOの外付けHDDで、中身はWD Greenでした。

*2:私は、写真は「photo」、音楽は「music」という共有フォルダを作成して管理しています。

*3:写真の枚数が多いとかなり時間がかかるので、外出中や就寝中などにやるのがオススメです。

*4:上記(1)のマウントが完了していることが前提です。

*5:カタログ、プレビュー、キャッシュ等をSSD上に置くとHDDより処理スピードが速くなります。

*6:厳密には、プレビューファイルは異なることになるため、全く同一環境での使用ということにはなりませんが、許すことができる誤差の範囲だと考えています。

*7:写真の枚数が多いとかなり時間がかかるので、外出中や就寝中などにやるのがオススメです。

*8:デスクトップPC、ノートPC双方にインストールします。

*9:無停電電源装置(UPS)を入れる必要性までは現時点で感じていません。