【京都】素晴らしい景観・2つの日本庭園の傑作~②修学院離宮

 午前中に参観した桂離宮の後、移動して修学院離宮を参観しました。

 引き続き、ガイドツアーの説明内容のネタバレがありますので、これから参観する予定がある方はご注意ください。

 

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

(①桂離宮はこちら)

 

 私は、11時から桂離宮、15時から修学院離宮の枠での予約だったので、移動時間には十分に余裕がありました(昼食時間も含めて)。なお、移動ルートは最後に記載しています。

 修学院駅から修学院離宮までは上り坂を徒歩20分程度ですので、暑い日では結構疲れました。修学院離宮の参観もかなり歩きますので、体力万全の状態で参観したい場合は、タクシーがよいかもしれません*1

 

 予約方法は桂離宮と同じ*2で、午後の時間帯の当日枠も同じように設けられています。

 各回の定員は50人なので、桂離宮よりは枠に余裕がありますが、桂離宮が1日6回なのに対し、修学院離宮は1日5回です。ガイドツアーの所要時間は約1時間20分で少し長めです。これは、修学院離宮の敷地が約54万5000平方メートルと広大で、約3キロのコースを歩いて回るためです。

 

 ここも参観者の受付は20分前からで、まずは参観者休所に通されます。休所も同じようにエアコン完備で、コインロッカー、トイレ、自販機、ちょっとしたお土産売場といったものがありましたが、休所の建物自体は簡易な造りでした。

 

 時間になると、ガイドさんと一緒に休所を出発して順番に回ります。ここでも外国人の参加があり、外国語での音声ガイドのオーディオも用意されていました。

 

 順番は、①下離宮((1)御幸門、(2)寿月観)→②中離宮((1)楽只軒、(2)客殿)→③上離宮((1)隣雲亭、(2)千歳橋→(3)窮邃亭、(4)舟着、(5)西浜:浴龍池の周り)です。

 

①下離宮

 御幸門の上部には、花菱紋の透かしが入っています。これは、修学院離宮を造営した後水尾上皇が好んでいたからだそうです。他のところでも多用されています。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 庭園や建物の襖の絵なども見事です。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 広大な敷地内の各離宮間は松並木で結ばれています。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 各離宮間には田畑があります。この田畑は、昭和になって景観保全のために買い上げられていますが、元の所有者や地元の方に委託して耕作を継続してもらっているそうです*3

 ちなみに、下離宮と上離宮とでは、標高差が40メートルもあるそうです。

 

②中離宮

 ここは、後水尾上皇の第8皇女光子内親王(朱宮)が落飾得度して起こされた林丘寺の一部として整備されたところで、明治になって林丘寺*4から返還されたとのことです。

 

 楽只軒は質素ですが、庭園と見事に調和しています。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 客殿は、元々東福門院(後水尾上皇の皇后、徳川秀忠の娘和子)の女院御所の建物の一部であったものを、東福門院が無くなった後に移築して拡張に利用したそうです。そのため、葵の紋が随所に存します。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 女性が過ごしていただけあって、デザインも女性的な感じです。

 中央の互い違いの棚は、霞がたなびいているように見えることから、「霞棚」と呼ばれているそうで、天下の三名棚*5の1つです。そして、下部の引手は実は羽子板の形になっています。

 

 こちらの絵は、祇園祭りの鉾です。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 こんな感じで、離宮間の移動はガイドさんに続いてとにかく歩きます。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

③上離宮

 まず、隣雲亭に案内されますが、その道にも大刈込があります。これは、途中で浴龍池が見えてしまわないようにするという意図があるそうです。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 そして、隣雲亭は、その名のとおり修学院離宮で最も高い位置にあり、浴龍池が一望できます。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 軒下の漆喰の小石は、1つのもの、2つのもの、3つのものが組み合わさっているので、「一二三石」と呼ばれているそうです。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 千歳橋は、造営当初はなく、江戸時代の改修時に作られたものです。左右で造りが違っていて*6面白いです。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 窮邃亭は、創建当時の建物で現存する唯一のものです(江戸時代に修復はされています。)。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 舟着にて。ここから池に浮かべた舟に乗って食事やお酒を楽しむなんて優雅ですね。そして、苔が綺麗。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 こちらの写真中央の杮葺の小さな小屋は、イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ元妃が訪日した際に、ここに座って景観を楽しまれたそうです。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 

 最後に、西浜から中離宮、京都市街の方向を撮ったら、綺麗な「天使のはしご」*7が写りました。

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(Nikon D750+AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

 

 こんな感じで、紹介しきれない写真も含めて、内容てんこ盛りな参観でした。予約さえできれば参観は無料というのはとてもありがたいです。

 気温38度というめちゃくちゃ暑い中、みんな汗だくになっていましたが、それでも見る価値がありました。そして、紅葉の時期に来たらもっと綺麗なんだろうなと思ってwebサイトを見ましたが、既に11月の予約枠もいっぱいでした。残念!!

 

 なお、修学院離宮のすぐ近くには、都七福神の1つである赤山禅院もあるので、合わせて訪問されるのも良いかもしれません。

 

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《修学院離宮への公共交通機関でのアクセス》

叡山電鉄叡山本線 修学院駅下車 徒歩約20分

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《参観料》

無料

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《桂離宮↔修学院離宮間の移動》

使用したルートは

桂離宮・市バス33系統→桂駅・阪急京都本線→河原町駅・徒歩→祇園四条駅・京阪本線→出町柳駅・叡山電鉄叡山本線→修学院駅・徒歩→修学院離宮

です。

これが最短ルートだと思います。このルートであれば、乗継時間にもよりますが、1時間15分から1時間30程度で移動できます。 

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*宮内庁参観案内ページ

http://sankan.kunaicho.go.jp/index.html

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*1:桂離宮と異なり、近くにバス停はありません。また、駐車場もありません。

*2:他に皇居、京都御所、仙洞御所も参観ができます。

*3:収穫した農作物は、耕作者の人が自ら消費するほか、市場で売られることもあるそうです。

*4:現在は公開されていませんが、将来的に公開することを予定しているそうです。(林丘寺-音羽御所-|林丘寺~公式サイト~

*5:残りは、桂離宮の桂棚と醍醐寺の醍醐棚です。

*6:右が宝形造、左が寄木造です。

*7:薄明光線のことです。