MIDIコントローラーでLightroomの編集作業を効率化する

 Lightroomで写真を編集する際、いかにショートカット等を駆使して作業を効率化するのかというのは、日々考えている課題です。

 特に、各要素のスライダーをマウスで調整するのは、複数枚を一気に作業すると結構手が疲れます。

  これを解決する方法として、「PowerMate」というデバイスが紹介されているのを何度か見かけたことがありますが、価格の割にできることが限られている上、Windows 10の環境だと動作が安定しないという噂も聞いて、購入を躊躇していました。

 

 また、クラウドファンディングで「Loupedeck」というLightroom専用のコントローラーの開発がなされましたが、これは価格がかなり高く、趣味として写真を嗜む程度のアマチュアの私には不釣り合いな高価品で手を出せず。

 なお、Loupedeckは、クラウドファンディングを経た上で、公式サイトや海外の小売店で販売がなされています。

 公式サイトは、369ユーロ(送料無料)に対し、B&HとAdorama Cameraはいずれも299USドル+送料(B&Hが41.56USドル、Adorama Cameraが47.5USドル)なので、トータルコストではB&Hが一番安いです。

 

 そんなときに、studio9さんでこの記事を拝見しました。

 

 まさに、求めていたやつでした。内容も分かり易く充実していて、このような記事を書いていただいたことに感謝です。

 

 そこで、MIDIコントローラー探しを開始。価格と操作性の両立が鍵です。

 studio9さんの記事で最初に紹介されている「nanoKONTROL2」*1は、価格が3000円台と安く、Lightroomで使用している実例も多いようです。

 しかし、studio9さんの記事にも書いてあるとおり、写真間でダイヤルでの相対値編集ができず、ある写真である要素の数値をダイヤルで「1」にして次の写真に移動すると、次の写真でも、ダイヤルに触れると*2当該要素の数値が「1」になってしまうようです。

 これは不便。

 

 この現象については、MIDIコントローラーでLightroomを操作することに関する情報がまとめられた海外のサイトで以下のような説明がありました。

 

「Another criteria when you purchase a controller is the type of its sliders and/or rotary knobs.

You may have:

・・・・・
Rotary knobs: the rotary version of the normal sliders, they have minimum and maximum limits, so you can turn them left or right until they hit their min. or max. limits
Encoders: these are limitless rotary knobs, so they can turn round. They only have virtual status, their current position between a virtual min. and max. value are indicated with LEDs.

For Lightroom-use, all of the above are suitable, but you should prefer the motorized sliders and the encoders due to their convenience. It is because these can follow the position/value of Lightroom’s sliders automatically.

(「MIDI 2 Lightroom」(http://midi2lightroom.com/index.php/en/hardwares/8-knowledge)より引用)

 

 つまり、MIDIコントローラーのダイヤルには、①最小値と最大値のある回転式のノブと②無制限に回転するエンコーダーがあり、Lightroomには②エンコーダーが適しているということです。

 

 そして、studio9さんの記事で相対値編集可能と紹介されていた「BEHRINGER X-TOUCH MINI」は、②エンコーダーのタイプです。nanoKONTROL2よりは高いですが、これも1万円以下でLoupedeckよりはずっと安い。

 そこで、X-TOUCH MINIを購入予定としてさらに調査をしましたが、実際に購入・使用された方の日本語での実例が見当たらず・・・。

 最終的には、人柱覚悟で、Amazon.comやB&H、YouTubeで英語でのレビュー等を見て購入しました。

 

 現時点ではAmazon.co.jpは品切れだったので、こちらで7,538円(税込)で購入。

BEHRINGER ( ベリンガー ) >X-TOUCH MINI | サウンドハウス

 ちなみに、Amazon.comでもX-TOUCH MINIは日本宛の配送に対応しており、送料込みでも(今日現在の為替で)6000円台と、個人輸入した方が安いです。ただ、数百円の差なので私は国内で買いました。

 

 外箱はこんな感じ。

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 コントローラー本体です。

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 ダイヤルが8個、ボタンが16個、シーンモードあり(2パターンを右下のボタンで切り替え)です。

 ダイヤル周りにはオレンジのLEDライトがあり、無限に回転するダイヤルの仮想位置が表示されます*3

 

 早速、プラグインのMIDI2LR(MIDI2LR by rsjaffe)をインストールして、機能を割り当てていきます。

 現時点での私の割り当てはこんな感じです。 X-TOUCH MINIは、ダイヤルにボタン機能もあり、これにリセットを割り当てることができたのが結構便利でした。

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・ダイヤル/シーン1

 ①露光量、②コントラスト、③色温度、④色被り補正、⑤明瞭度、⑥自然な彩度、⑦彩度、⑧かすみの除去

・ダイヤル/シーン2

 ①彩度(レッド)、②彩度(オレンジ)、③彩度(イエロー)、④彩度(グリーン)、⑤彩度(アクア)、⑥彩度(ブルー)、⑦彩度(パープル)、⑧彩度(マゼンタ)

・ダイヤル(ボタン)/シーン1・2共通

 ①~⑧に割り当てた各要素の値のリセット

・ボタン上段/シーン1・2共通

 ⑨ライブラリモジュールの表示、⑩グリッド表示(ライブラリ)、⑪ホワイトバランス(自動)、⑫〔空き〕、⑬〔空き〕、⑭補正前・後、⑮前の写真、⑯次の写真

・ボタン下段/シーン1・2共通

 ⑰現像モジュールの表示、⑱ルーペ表示(ライブラリ)、⑲自動階調、⑳〔空き〕、㉑〔空き〕、㉒補正前・後の比較(左右表示)、㉓元に戻す(Undo)、㉔やり直し(Redo)

 

  ボタンが余っていたり、シーンモードを活用しきれていなかったりという割り当てですが、どうしたらより便利になるのかをゆっくり考えていこうと思います。

 

 結果は・・・すごく良い感じです。今のところ何ら不具合もありません。

 Lightroomの編集作業の効率が格段に上がった気がします。あとは、シーンモードが4パターンにできれば、各色の色相と輝度もダイヤルでいじれたのにな、というところです。

 

 

 最後に、私が使用しているマウス(LOGICOOL オプティカル ゲーミングマウス G300s)についてもご紹介します。

 

 このマウスには、9個のプログラム可能なボタンがあり3つのプロファイルを保存できます。

 そのため、Lightroom用のプロファイルを作成し、左右のクリック及びホイール以外のボタンに下記ショートカットを登録しています。

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①前の写真

②次の写真

③元に戻す(Undo)

④やり直し(Redo)

⑤グリッド表示(ライブラリ)

⑥ルーペ表示(ライブラリ)

 

 これも結構便利です。

 

〔おまけ〕

 X-TOUCH MINIについて、Amazon.comやB&H、YouTubeでレビュー等を見ていると、みんな自分の機能割当てを記載したラベルシールを作成してみました*4(画像はサンプルです。)。利用は自己責任でお願いします。

X-Touch Mini Labels for lightroom(2017.9.4).xlsx - Google ドライブ

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 空いているボタンへの機能の割り当てが決まったら、剥せるシールに印刷して貼ってみる予定です。

 

 

*1:旧製品にはシーンモードがあったようですが、現行品ではシーンモードがありません。

*2:ダイヤルを動かすまでは数値は変わらないようです。

*3:上記のとおり相対値編集が可能であり、写真を移動するとLEDライトも各写真の値に応じて変化します。

*4:エクセルで等倍で作成しています。